信頼5
フリWOL中心(WOL総受け)


「きゃあぁぁーーーー!!」
「ティナ!!」

「ティナに・・・・何をした!!」
『ふふふ・・・お前たちはまだ解らぬのか?』
「何だと・・・」

カオス軍の戦士の攻撃でティナに異変が起きた。


「あ、あ、あ・・・くうううう・・・・・・あぁーーーーー」
「ティナ・・・」
「・・・・大丈夫かい?」


「・・・来ないで・・・・・・みんな・・来ないで。お願い、私に近づかないで・・・」

「・・・・くっ!ティナに何をした!!」
『クックック・・・その娘の力を引き出したまでだ・・・・』
「違う・・・私は・・・・そんなの望んでいない・・・」

『お前が望まなくとも・・・身体が反応しているではないのか?』

「いやあぁぁーーーー!!」

ティナの姿が人間から幻獣へと変わり始めた。

「私は・・・・・・私は・・・・望んで・・・・・いな・・・・・・いやあああぁーーー」

ゴォォォォーーーーー


「私は・・・私はちが・・あぁ・・・がはっ・・・・やあああぁーーー」





「光の槍よっ!!」
「バハムート!」

空からは竜騎士が飛んできて暗闇の雲を狙った。
召喚魔法でバハムートが大きく羽ばたく・・・・・
それがアルティミシアを襲う。

敵の術から解放されたティナが倒れた。
ティナを抱きとめたヴァンが上空の敵を睨んだ。


「殲滅する!!」

空を飛ぶようにライトニングが闇を払う。

『ぐっ・・・よくも・・・私の無を・・・・』

闇が払われた後にはエクスデスが立っていた。
闇の正体はエクスデスが起こした物。

「どうやら・・・・お前が原因か?エクスデス!!」
『フォッフォッフォッフォッ・・・お前か、バッツ・・・』

セシルたちに追いついたバッツたちがカオスの戦士数名と対峙する。

カオス軍に襲われたのは1グループでのセシル、フリオニール、クラウド、
ティーダ、スコール、オニオン、ティナの6人。
あとの2グループはバッツ、ジタン、ライトニング、ユウナ、ティファ、ラグナ、ヴァンの7人。
最終グループにはウォーリア、カイン、プリッシュ 、シャントット、ミンウの
数名が2グループと共に来ていたのである。

しかし・・・肝心なフリオニールはセフィロスの罠にかかって引き離されたのだ。
そんな時にカインとミンウが辺りの気配に気づいた。
シャントットがそれが敵の罠であることを察したのでカインが先に飛ぶ。
連携プレイで何とか敵の罠を打ち砕く。


『クックック・・・これで勝ったと思うな。コスモスの戦士たちよ・・・・』
「何だと・・・?」
『今頃、フリオニールは無事では済むまい・・・フォッフォッフォッ・・・』
「フリオニールを・・何処へやった?」
『探してみろ・・・・所詮は間に合わぬが・・な。フォッフォッフォッ・・』


カオスの戦士たちが去った後、エクスデスの残した言葉を振り返り
ウォーリアは嫌な予感がした。

「フリオニール・・・・」

ウォーリアの側にシャントット博士が来た。
「ねえ、ミンウ・・・あなたの力で探してみれば?その為にあなたを
連れてきたのですから・・・」
「解りました・・お役に立てるのならば・・」

すうっと手をかざすミンウ。
彼の力には不可思議な物がある。
それはシャントットとプリッシュが知っていたのだ。
ウォーリアは初めてそれを知ることになる。

「向こうの方角に・・・気配を感じますが・・・・」
「ミンウ、其処には・・敵の罠があるのだな?」
「はい、恐らくは・・・まだ此処で戦いに参加していない数名が・・・」

「皇帝、ケフカか、後は・・・・?」
「いえ、皇帝の気はないですが・・・・多分数名はいると思われます」
「まさか・・・ガーランドもいるのか?」
「それは無いでしょうに・・」

シャントットがそう断言するには訳がある。
「あの殿方は・・・・そんな野心などありませんわ」
「そうだよ・・・だってあのおっさんがそんな浅知恵なんて持ってないさ。考えてもみろよ。
ウォーリア、おまえが嫌がることをしないと・・・・はっ」

急に黙り込んだプリッシュを見て確信したのだ。

「プリッシュ、やはり・・・約束したのだな?」
「ごめん・・・黙っておけないな、俺って最悪だ・・・それに・・・」
「フリオニールも同じだろうな・・・・」
「へえ、おまえって知ってたんだな?アイツだっておまえを
守りたいから黙ってくれって昨日、頼まれたし・・・・」

「罠だと知っても・・・行くつもりですか?」

ミンウはウォーリアへ問いかけた。

「あぁ・・・・彼は私の夫だ。しかし・・その前に仲間でもある。仲間を救うのは
私の仕事だ・・・・・」
「解りました。では・・・私も行きましょう。それに・・カインとプリッシュと一緒に
連れて行ってください。あとは数名を・・・」
「いや、君たちだけでいい。これ以上は彼らを危険に晒す訳にはいかない」
「それでは・・・私も勝手についていきます」
「博士・・・」
「あなたが無理をするのは困りますからねぇ・・・ユウナ、後は宜しく頼みますよ」
「はい・・・」

結集した仲間たちと別れる光の戦士は数名を連れて次元内へと移動した。


「フリオニール・・・・無事でいてくれ・・」












「セフィロス、何処だ!何処に・・・いる」

「フッ・・・私は初めから此処にいる」

フリオニールは動けなかった。
まさか不意打ちを食らうとは思ってもいなかった。

「く・・・くそ・・・う。卑怯だぞ・・セフィロス!!」

「罠と知っていて来るほうがどうかしている・・・・それに・・」
「何・・・」
「・・・お前はまだ気づかないのか?」

セフィロスが手にしているのはフリオニールが大事にしていたのばら。
持っていたのばらをほり投げた。

「こんな物で・・・・世界が救えると言うのか?笑止・・・・」

「俺の・・・・夢を・・・・・」



セフィロスの罠とも知らずに俺は挑んでしまった。
それが間違いの元だった。
まさか俺の夢まで奪われるなんて・・・
そしてセフィロス一人だけでは無い事を知る。
これはセフィロス一人の策でなくケフカやクジャの仕業であった。


「お花畑なんだね。ひいい・・と〜ても暑苦しい奴・・・こんな物いらないからね!!」

ケフカがのばらを砕こうとした。
それを止めたのはクジャだった。

「駄目だよ、ケフカ・・それは大事な取引だからさぁ」
「ケッ・・・面白くない人ですね。どうせ枯れる運命なんだし・・・」

「返せ!俺の夢を・・・それだけは駄目なんだ!!」

フリオニールが立ち上がろうとした。

「お前の相手は私だ!フリオニール・・・・」
「うぐっ・・・・・」

急に姿を現すセフィロスに対応出来ずにいた。
長い刃がフリオニールを襲う。
防御したが間に合わず傷を受けるフリオニール。

「ぐはぁっ」

受け止めるので精一杯だった。
俺は・・・・・無力なのか?
のばらは俺にとって大切な夢だ。
それを奪われるなんて・・・・・
俺は・・・・・・

「くそっ・・・・う、負けてたまるか!!」

血まみれになりながらも立ち上がるフリオニール。

「のばらは・・・・・俺の力の源だ・・・・それを・・・」

フリオニールは倒れそうになりながらも立ち上がろうとする。
その想いだけでつき動く。
それが彼を変化させた。

「何だと・・・・」


この男は危険だ・・・・
フリオニールの異変に気づいたセフィロスは危機を感じた。

(殺せ・・・・・殺してしまえ・・・・)

「ぐはあああぁぁぁぁぁぁーーーー」

フリオニールの全身が血まみれと化す。
肩や腕、足から血が噴出す。

「ぐっ・・・負けるものか!!・・・・俺は・・・・・」

姿も変化していく。
すぐにアナザーとなりそれがサードフォーム化した。
サードフォームとなってくるフリオニール。


(マティウスが恐れていたのは・・・・この事か・・・)

確かにこれは私が危険だ。
最早・・・手段は問わない。

「ケフカ・・・・そいつを消しても構わん」
「うひひ・・・本当にいいのですかぁ〜?」
「潜在能力が目覚めぬ内にな・・・・」

「それじゃぁ〜始めましょうねぇ・・うひひひ・・」

ケフカの放ったトラインがフリオニールの全身を傷つけた。

「ぐはあああぁぁぁぁぁぁーーーー!!」

その攻撃でサードフォームが解除され。
深い傷を負ったフリオニールは意識を飛ばす。


「・・・これで動けないだろう・・・」
「あれれ、死んだのですかねぇ?」
「いや、瀕死状態なのは確かだけど・・・・まだ危険だしね。ねえ、セフィロス・・
僕が片付けてあけようか?」

そう言ってクジャはのばらをケフカに渡す。

「こんな物の為に何の得があるのだろうねぇ・・・・」

ケフカには花など必要がないのだ。
ただ、単に壊せばいい。
何でも壊れろ・・・・

「壊れちゃいなよ・・・全部ね!!」

のばらを散らせようとした。
そんな時だった。



「アルテマ!!」

強烈な音を立ててクジャの唱えたアルテマをも打ち消す。

「何!?」

ゴオオオオオオオ・・・・・
そんな音を立てて巨大な光の玉が襲う。

「馬鹿な・・・・」

ケフカを襲ったのは竜騎士カインだった。
飛躍したカインはケフカからのばらを奪うように立ち上がる。

クジャは避けられずに術の衝撃を受けた。
そのままセフィロスにも術の打撃を受けることになったのだ。

「うぐ・・・・」

クジャのアルテマを打ち消したのはミンウの放つアルテマだ。
それは普通のアルテマよりも巨大な力によるもの。
ミンウもアルテマ使いだ。
ミンウのアルテマは普通にない力だ。

「あなたを連れてきたのは正解でしたよ。ミンウ・・・」
「間に合わせたつもりですが・・・」
「間に合った・・・か」
「間に合ったが・・・しかし・・・・」

カインは後ろにいた光の戦士の言葉で振り返る。

「これは・・・ひどい・・・」

ケフカとクジャは逃げるように去った。
カオスの戦士はセフィロスだけが残っていた。

「フン。お前が来るとはな・・・ウォーリア・オブ・ライト」
「私はお前を許さない!」
「くくくっ・・・そんなお前でも感情的になるのか?光よ・・・・」
「仲間を守るのは私の役目だからな・・・」
「フン、それは・・・嘘だな。ウォーリア・オブ・ライトよ・・・お前はすでに
感情的になっている」
「何だと・・・?」

セフィロスは笑いだした。
この者は私に負の感情を向ける。

「お前から負の感情が溢れている。それが憎しみだと言うことを・・・」
「私は・・・・ただ・・・・」
「言い訳するのか?光よ・・・お前は私と似ている」
「違う!私は・・・」
「かつての私もお前と同じだった。正義のために・・・・・・力を振るった。だが・・・・
間違っていたのだよ」

「騙されるなウォーリア!」
「フン、お前たちにもそれを言える。負の感情はまさしくカオスが好む・・
お前たちがどうあがこうと世界は滅ぶ」

「そんなことありませんわ。あなたたちを消せば負の感情なんて
消えるもの」
「フン、お前も魔導師か・・・力に溺れた者が何を言っても無駄なことだ」
「おーほほほ。覚えておきますから・・・ええっと、セフィロスだったかしら?」
「そうだが・・・」
「あなたはお逃げになったほうがよろしくてよ・・・そうでないと今から動けなくして
差し上げますわ」
「ふふふふ・・・・ならば去ってやろうか・・・」

含み笑いをしてセフィロスは去ろうとした。

「光の戦士よ。私を許せないのならばすぐに来い。待っている・・・」
「・・・・・・・・」

そういい残して去った。

ウォーリアは傷ついて倒れているフリオニールを抱きしめる。
「すまない・・君を守れなかったのは私の罪だ・・・」
ウォーリアは悔しさで一杯になる。

私は・・自分の夫さえ守れないのだろうか?
フリオニールが追った傷の深さを知り愕然となる。




「ウォーリア・・・どうしても行くのですね?」
「あぁ、済まない・・・ミンウ。私は彼を許したくないのだ・・・」
「フリオニールの為にか?」
「そう、フリオニールを・・・守れなかった。その責任がある」
「だが、罠だと知っても行くのですね?あなたは・・・」
「感情的だと笑ってもいい。・・・私には戦うしか無いのだ。セフィロスを許すことが
出来そうに無い」

「プリッシュ、フリオニールを頼む・・・」
「あぁ・・いいけど・・・おまえも無理するなよ」


次元から消えていく光の戦士を見送る。


「何だか・・・嫌な予感がするんだよな・・・」

プリッシュの言葉に頷いたミンウ。

「ですが・・・今は引くしかありませんね」
「よし、一旦は引き上げだ・・・」

(無理すんなよ・・・ウォーリア。おまえが倒れたらコイツに
恨まれるから・・・)





6へ〜



2011/08/27UP
戻る                              トップメニューへ


これは13回目の戦いですが・・・
12回目の戦士たちにも出演してもらいました。
一応フィクションですから〜
関係ないミンウまでの参戦ですが・・・
ミンウは5回目の戦士です。
フリオとプリッシュは仲がいい設定にはしております。

トップメニューへ